会社側がセキュリティー対策を万全にとると、社員からプライバシーの侵害だと抗議される……労務管理はいつの時代も悩ましい問題です。
具体的には、監視カメラやGPSを利用した労務管理が挙げられます。
常に自分の姿を監視され、行動を把握されている状態は気分の良いものではありません。
しかし、職場は公的な空間であり、トイレや更衣室といった明らかにプライバシーが遵守されなければならない空間以外は、法的にこれを制限するものはありません。
実際に横領や情報漏洩などの問題を起こして会社に損害を与える社員は存在しますので、会社側としても苦肉の策です。
営業車にGPSを取り付ければ行き先は分かりますが、そこで誰と、何をしているのかまでは分かりません。
そのような際は探偵による素行調査が有効ですが、企業様より依頼を受けて調査を実施した結果、目をつけられている社員は100%不審な動きを取ります。
終業後に居酒屋で待ち合わせて他社へ情報を漏らしていたり、昼間に愛人のマンションへ行り浸っていたり、パチンコ店でさぼっていたりということは珍しくありません。
その他の社員と同等の給料をもらっている以上、不平等をなくすという意味で労務管理は必要なのでしょう。