4年前「父親が詐欺に遭っているようです」と、詐欺被害のご相談をお受けしました。
お話を伺いますと「海外での植樹事業への投資で高い利息を受け取ることが出来るという投資話に、父親が3千万以上も投資してしまったようです」ということです。
調査をした結果、その投資話は架空のものであり、被害者は10人近く、被害総額は億単位にもなりました。
騙した犯人はと言いますと、集めた金での投資に失敗して無一文状態です。
そうこうしているうちに投資詐欺犯は姿を消し、携帯も繋がらず、行方不明となりました。
私共で行方を調査したところ、運送トラックに寝泊まりしながら時々妻子に会っている様子でしたが、生活は困窮を極め、決して余裕があるようには見えませんでした。
被害者の方は個々に警察へ被害届けを出しましたが受理されず「せめて、刑事事件で処罰できないか」と、ご相談をお受けしました。
そこで、私共で被害者リストを作成し、知人の弁護士に訴状を作成して頂いた結果、やっと岐阜県警が重い腰を上げ、詐欺事件として受理されました。
結果、本人は逮捕され、裁判により2年半の実刑が確定し、現在は刑務所に服役しています。
本人が逮捕されたところで被害額の数千万円は戻りませんし、たった2年半で充分な報いを受けたとも思えません。
あと二年もすれば犯人が社会へ出て来ますので、この投資詐欺犯には生涯を掛けて罪を償ってもらう予定でいます。