近年、妻の浮気が増えています。
それに伴い、父親であるご依頼主様より「子供の親権を取りたい」という強いご要望をお伺いする機会が増えて参りましたので、私共で受けた調査事例より「父親が子供の親権を取れたケース」をご紹介したいと思います。
数年前、名古屋市の40代ご主人より「嫁が子供を連れて逃げたので、どこにいるのか探してください」と調査の依頼をお受けしました。
当時、調査の規制が緩かったこともあり、奥様は寺院の運営する保護シェルターに逃げていることが間もなく判明しました。
ご主人に報告しますと「嫁も子供も、そのシェルターとやらに本当にいるのでしょうか? 嫁には男がいるに決まっているので調べてください」ということです。
保護シェルター近辺に探偵2名が張り込み、調査を実施したところ、鉄壁のようなガードで調査は難航したものの、確かに奥様とお子様の姿を確認することが出来ました。
そして調査を継続したところ、奥様は週末にシェルターを出て、30代と思われる男性とラブホテルに行っている事実が判明しました。
この男性とホテルで不貞行為に及んだ様子を2度撮影し、調査報告書をご主人に提出しました。
奥様は浮気相手の男性と気兼ねなく会う為に、ご主人を悪者に仕立て上げ、保護シェルターを悪用しているものと思われました。
ご主人より「子供を何とか取り戻せないでしょうか」とご相談を受けましたが、よくよくお話を伺ってみますと、小学校への通学途中に拉致してほしいというご相談でした。
犯罪になる為お断りしましたが、後日、ご主人は自身の友人と共に子供を拉致するという計画を実行に移し、案の定、警察沙汰になって大騒動になりましたが、実際の親子だったこともあり、何とか無事収束したそうです。
奥様との離婚訴訟が始まり、奥様から「旦那が日本刀を振り回したりして暴れ、日常的に暴力を振るわれていた」とありもしない証言をされ困っていましたが、証拠が無かった為、DVの事実は無いものとされました。
対して、奥様の不貞行為は事実であり、不貞の証拠となる調査報告書を持っていましたので、ご主人側が有利な状況になりました。
裁判では「証拠」が全てです。
しかし、ご主人は経済的な事情から弁護士を雇うことが出来ませんでした。
ここまで頑張ってこられたのにと不憫に思い、どのような依頼人でも受けてくださる弁護士の先生に一名、心当たりがありましたので、そちらの先生をご紹介しました。
すると「お金が無いんだったら、書類だけ作ってあげる」ということになり、弁護士の先生が裁判資料を作成し、ご主人自らが証言台に立つことになりました。
その結果、一審は奥様に親権が渡ってしまったものの、控訴審では見事、ご主人側に親権が渡ったということです。
父親が親権を取ることは簡単なことではありませんが、あきらめてしまうこともありません。
「子供と何としてでも一緒に暮らしたい」というご主人の執念にも近い熱意が、このような善い結果を生んだ一例でした。
(こちらのご依頼主様は分割払いであった為、支払いのたびに事務所におみえになり、最後まで経緯を聞くことが出来ました。報告がてら事務所に寄っていかれるご依頼主様もいらっしゃいますので、今後も事例があればアップしていこうと思います)