名古屋市の20代女性より、信用調査の依頼をお受けしました。
お話を伺いますと「夫が内緒で借金をしているようで、子供も産まれたばかりで心配なので、どのくらい借金をしているのか内緒で調べてください」とのことでした。
早速、借金の有無と借金総額についてお調べし、結果をご報告しました。
奥様に詳細な金額をお伝えしますと、顔が青ざめてしまわれました。
ご主人はどうやらパチンコに嵌ってしまい、パチンコで負けた不足分を借りているうちに数百万もの借金に膨れ上がってしまったようです。
パチンコをはじめとしたギャンブルには強い常習性があり、
- ご主人が何かをきっかけに心を入れ替え、他に趣味をみつける
- 借金がどこからも出来ない状態になる
- 入院などをきっかけにパチンコのできる環境から遮断される
これ以外の解決法は、なかなかみつからないのが現状です。
パチンコ台の前に座った人は、不規則なネオンの点滅と規則的な音楽のリズムにより、一種の催眠術に掛かっている状態だと本で読んだことがあります。
そして意外なことに、フィーバーした時に脳から分泌される脳内物質は、軽い鬱に効果的であることも証明されているようです。
困ったことに、人間が気持ち良くなるものには必ず常習性が付きまとい、得てして多額の対価を支払うように出来ています。
何事にせよ、ほどほどのところで止めることが出来たら全てのトラブルは起きないのでしょうが、ほどほどで止めることが難しいことも世の中にはたくさんあるようです。