先日「娘が男性の家へ行ったきり戻ってきません。その男性と別れさせたいのですが、そちらでやってもらえますか?」と別れさせ工作の相談をお受けしました。
私共は「相手男性の身元調査をすることにより相手を判断して頂くことは出来ますが、別れさせ工作は公序良俗に反するため行いません」とお断りをしました。
すると「そうですか……やはり、私が依頼したのは間違いだったのですね」と仰います。
一体どういうことかとお尋ねしたところ、お嬢さんを何とか家に連れ戻したかった一心のお母様は、別れさせ屋に既に五百万円を支払ってしまったということでした。
私共へ電話相談をされたのは、四ヶ月が経っても何一つ進展がなく、意見を求める為だったのです。
「お気の毒ですが、別れさせ屋の詐欺被害に遭われたのでしょう。もう少し待って結果が出なければ、どちらにしても払い過ぎですから四百万円は返金交渉をするべきです」とお伝えしました。
別れさせ工作の依頼を考えている皆さま、この手の依頼は絶対にしてはなりません。
弱みに付け込まれて多額の金銭を請求され、何の結果も出ないまま終了します。
人の心はそう簡単に、自分に都合よく動くものではありません。
万が一うまく出来たとしてもニュースを騒がせているような殺人事件まで発展したらどうなるでしょう。
自分が依頼をしたが為に結果的に殺されたのですから、後味が悪いどころの騒ぎではありません。
別れさせ工作は公序良俗に反する行為です。