愛知県の30代ご主人より、素行調査の依頼をお受けしました。
お話を伺いますと「妻が娘を連れて勝手に家を出て、実家に帰りました。弁護士に相談し、2か月に一度は娘に会っていますが、右耳の後ろに虐待を受けたような傷をみつけ心配です。弁護士からアドバイスされたこともあり、どのような生活を送っているのか調査をお願いします」ということです。
奥様は、ご主人に対しても暴力を奮っていたということです。
ご指定の日時に、探偵2名による別居中の奥様についての素行調査を実施しました。
素行調査の結果、奥様は毎日のように午後になると娘さんと一緒に車に乗って特定のスーパーに出掛け、キッズコーナーで遊んだり買い物をしたりしており、調査中に娘さんに対して暴力を奮っている様子は確認しませんでした。
しかし、一度入ったスーパーに何度も出入りしたり、駐車場をぐるぐる回って駐車したと思ったらすぐに発進したり、使用したATMの中を何度も何度ものぞき込むなど、強迫神経症と思われるような行動が複数回みられました。
虐待は、一般的には密室の中で行われるものです。
娘さんにべったり依存しているような様子が、むしろ気になります。
私にも経験がありますが、外面と家族に見せる顔が違う母親は実際に存在しますので、真実は娘さんにしか分かりません。
娘さんと一対一になった時に暴力をふるい、外ではむしろ可愛がるため、虐待の事実を誰にも知ってもらえないのです。
そして一般的には、虐待の事実があったとしても子供は父親にさえ事実を言うことはありません。
このような場合、真実を知る為にはお父様との信頼関係を第一に築き(母親に絶対に告げ口をしない、お父さんは自分の味方であるという絶対的な信頼感)、その上でさりげなく傷はどうしたのか聞き、その時の表情から大人が判断してあげるしか方法はないのかもしれません。