名古屋市の40代奥様より、浮気調査の依頼をお受けしました。
お話を伺いますと「6年前に夫の浮気が発覚し、その時はすぐにバレて浮気相手の女性とは別れ、現在は女性も結婚したと聞いていますが、今でも連絡を取り合っているようです。浮気相手の女性は東京に住んでいますので、夫が出張した時に会っているのかもしれません。出張する日に確認してほしいのですが」ということです。
ご主人が東京に向かう時刻が不明であった為、早朝、自宅を出て勤務先に向かうご主人を探偵2名が張り込み、浮気調査を開始しました。
勤務先に到着したご主人は社用車に乗って顧客回りをした後、勤務先に一旦戻ると直ぐに出て、名古屋駅から新幹線に乗り、東京へ向かいました。
東京駅に着いたご主人は、電車に乗り換えて会議場へ向かい、会議に出席をしました。会議が終わると会場を後にしてシティホテルに一人で入りましたが、カウンターでチェックインすることなく直接エレベーターに乗り、上階へと上がりました。
ほどなくして、浮気相手と思われる30代女性とホテルから出てくると、新宿の雑居ビル内にある居酒屋で開催中の懇親会に出席しました。
懇親会では女性の隣に座り、途中2人で居酒屋を抜け出してホテルに戻ると、そのまま翌朝まで同じ部屋で時を過ごしました。
午前9時、ホテルをチェックアウトすると、二人は東京駅で手を振って別れました。
奥様の予想通り「昔の浮気相手と続いていた」という展開ではありましたが、この2人の表情が実に淡々として、一緒にいる時も全く楽しそうではないことが印象的でした。
浮気調査の報告書をご覧頂いた奥様は「電話で調査結果をお伺いして経過を予め知っていたので、何か気持ちに余裕が出来て、主人の帰宅時に笑顔で迎えることができました。そうしたら、主人も機嫌がよく、いつもと様子が全く違い、良い雰囲気でいることが出来ました。これなら離婚なんかしないで、続けられるのでしょうか。変ですかね……いつも怪しいと思いながら眉間にしわを寄せていた私がいたので、その雰囲気が夫婦関係を悪くしていたのかと今更ながらそう思いました」ということです。
ご縁があって結ばれたご夫婦です。
長年一緒に過ごしていますと、お互いが無表情になってしまいがちですが、元々は、誰よりも一緒にいて楽しかった相手だったのではないのでしょうか。
浮気をしてみたところで、年数が経てば浮気相手に対する新鮮味も薄れ、惰性で続いているだけなのかもしれません。
浮気調査の報告書を作成していますと、醒めた表情をした不倫カップルは意外と多いものです。
ご夫婦の幸せを心よりお祈りします。