知人から紹介された会社経営者の男性より「老婆に脅迫されている。話が真実なのか事実関係を調べてほしい」と信用調査の依頼をお受けしました。
ご相談者は、老婆から「ある男性があなたの不正を掴んでいる。不正を暴いて取引を壊されたくなければ、お金を支払うようにと男性が言っている」と言われ、脅迫している男がどのような男なのかを尋ねるも「覆面マスクをしていて顔がわからない」とはぐらかされ、結局、老婆に数百万を持たせたということです。
そこで、再び老婆から話がきたところを見計らってお金を渡してもらい、私共で老婆の尾行を行うことにしました。
老婆はご相談者からお金を受け取ると、銀行のATMに直行しました。
ATMから出ると、自宅付近に停車していた白の高級車(闇金業者とみられる)の助手席に乗り込み、1時間ほど話をしてから自宅に戻りました。
結局、この話は老婆の作り話であり、老婆自身が借金に追われて下手な芝居を打っていたことが判明しました。
年老いた詐欺師の話は辻褄が合わないことが多いものです。
「おかしいな」と思ったら、被害が大きくならないうちに身近な人に相談をしましょう。