名古屋市の60代男性より、思い出の人探しをお受けしました。
お話を伺いますと「45年前に結婚の約束をした彼女が、現在どこに住んでいるのか知りたいです。自分でも当時の住所を辿って探してみましたが、地図上では違う会社になっていました。その会社に尋ねてみたところ個人情報云々と言われ、教えてもらえませんでした。当時教えてもらった彼女の電話番号に、いとこの女性から電話を掛けてもらいましたが、違う名字を名乗り『そんな覚えは無い』と言われたそうなので、別人だと思います。自分でやれるだけのことはやりましたが、駄目でした。彼女に必ず迎えに行くと約束しましたが、色々事情があり、迎えに行けなかったことを今更ながら謝罪したいです」ということです。
早速、調査に取り掛かったところ、当時の番地は区画整理により、場所が大きく移動していました。
私共独自の調査ノウハウにより、当時の電話番号が本人のものであることを確認出来た為、番号から住所を割り出し、ご依頼主様に「この電話番号は、彼女の身内なり、必ず本人と関係のある番号です。勇気を出して自分で住所地まで行き、一度確認してみてください」とお伝えしました。
ご依頼主様は「緊張する」と仰り、私共に彼女なのか事前に確認を取ってもらいたいとお願いをされましたが、見知らぬ人間が訪問して、彼女に警戒されてしまっては何もなりません。
数日後、ご依頼主様が勇気を振り絞って住所地を訪問したところ、出て来たのは45年経っていたものの当時の彼女で間違いなかったそうで「今までつかえていた自分の胸の内を、全て伝えることが出来ました。結婚してくれていたので、本当に良かった(涙)ありがとうございました!」と喜びのご報告を頂きました。
昔は、今のように好きな人と必ずしも結ばれる時代ではなかったのかもしれません。
「もしかすると、彼女は私が迎えに行くと言った言葉を信じ続け、今でも結婚していないのではないか……」と、今日まで罪悪感に苦しんでこられたのだと思います。
結婚されていることが分かり、本当に良かったですね。
私共に思い出の人探しをご依頼される方は、当時、交際して結婚の約束をしていたものの何らかの事情があり、結婚出来なかった相手に謝罪したいという方がとても多い印象です。
「人生、悔いが残らないようにしておきたい」というご依頼主様の明るい希望に報いることが出来、私共も嬉しく思った一件でした。