探偵をテーマにした映画やDVDをご覧になられた皆さまは、探偵に対してかっこいいイメージを持って下さっている気がします。
ところが、実際の探偵の仕事は華やかさや派手さとは対極の「忍耐」と「粘り」そのもので、特に今のような真夏の時期は地獄なのです。
調査手法の一つに張り込みというものがあるのは、皆さまもご存じかと思います。
主に車中で張り込みをしますが、エアコンのきいた車内で涼しく張り込みをしていると思われがちです。
実際の現場においては、付近の住民に通報されてしまうような住宅地でエンジンをかけてエアコンはつけられませんし、窓すらオープンにできない場所もあり、探偵は車内で暑さに耐えに耐えて、何時間も張り込みを続けます。
水分を補給しないと熱中症になってしまうし、かといって用をたすためにトイレへ行ってしまうと対象者を見逃してしまうかもしれないということで、私が若い頃に一人で張り込みをする際は限界まで水分を控え、どうしてもの時はペットボトルに用を足して側溝に捨てていました。
女性の探偵が少ないのは、トイレ事情が確実にあると思います。
このような過酷な状況下で調査をしているので、確実な証拠画像が撮れた時やご依頼主様から感謝の言葉をいただいた時の嬉しさは格別です。
ご依頼主様にとって報告書の画像は辛く受け止めて頂かなければならないこともありますが、勇気を出して調査を依頼された皆さまの気持ちにお応えできるよう、今後も相手に気付かれず鮮明な画像を撮り続けます。