愛知県の40代ご主人より、近隣住民からの嫌がらせについてご相談をお受けしました。
お話を伺いますと「三年前から近隣住民による嫌がらせを受け続け、妻が精神的に鬱状態にあります。藁をも掴む気持ちで名古屋市内にあるG総合探偵社へ依頼をし、100万円支払いましたが、何の解決にも至らず、報告書すらもらえませんでした」ということです。
玄関先に色々なゴミを撒かれるといった嫌がらせを受けている場合には、通常張り込みや監視カメラによる調査で証拠を撮った後、相手を訴えることになると思いますが、段取りを間違えますと、却ってトラブルを悪化させる原因となってしまいます。
そこで今回、私共では奥様が嫌がらせを受けなければならない原因から調べることにしました。
探偵が加害者と思われる本人に世間話を装い、聞き込みを行ったところ「子供の泣き声がいつもうるさく、あやしている様子もない」という話が聞かれました。
察するに、窓を開けっ放しで子供を泣かせているか、もしくは騒音対策を取っていても嫌がらせを受けているのであれば、奥様と近隣住民の方とのコミュニュケーション不足により、余計に子供の泣き声をうるさく感じる加害者が、それを警告する意味で嫌がらせをし続けているのではないかと考えられました。
不思議なもので、会話を交わすような間柄になると、お互いに少々の迷惑行為には目をつぶるようになるものです。
まずは、元々そこの住民であったご主人が奥様を仲介するような形でご近所の方々と顔見知りとなり、付かず離れずご近所付き合いを始めていくことが、最も現実的で平和的な解決方法である事をアドバイスさせて頂きました。
騒音や嫌がらせといった近隣トラブルは、被害を受けた本人しか分かり得ない苦痛を伴い、周りが思うよりも酷く精神を蝕まれます。
今回のご相談者のように持家ですと、すぐに引越することも難しく、近隣だけに逃げ場がない状態で、継続的に苦痛が続くことになります。
「なぜ、家が…」と悔しい気持ちは理解しますし、月並みのアドバイスで申し訳ありませんが、すぐに引越が出来るようであれば「引っ越すこと」が最も確実で、最も早い解決方法です。