男女関係の清算について、名古屋市の50代女性よりトラブル相談をお受けしました。
お話を伺いますと「20数年前、営業先で知り合った男性に関係を迫られ交際を強要された。当時は結婚していたが段々と情が湧き、20年交際を続けた。しかし、5年前にいきなり別れを告げられ、逃げるように立ち去られた。強引に交際を始めておきながら、きちんとした別れ話や謝罪もなく納得がいかないので、男性に対して弁護士から賠償請求をしたい」とのことでした。
よくよく話を聞いてみますと、別れた当時も男性の居所を探し出し、5年間の分割で200万円以上の慰謝料を既に受け取っています。
別れてから5年以上、交際を始めてからは実に20年以上も過ぎた話であり、本来ならば一方的に別れを告げたからといって、男性が女性へ慰謝料を支払う義務は発生しません。
しかし、どうしてもあきらめきれないということで、当方立会いの下、2人が直接会って話し合いをし、少額ではありますが男性が更に慰謝料を支払う形で示談書を作成して終了しました。
女性のほうに相手に対する強い未練が感じられた為、果たしてこのような方法で満足できたのであろうかと疑問が残る一件でした。