「婚約者の様子に不審な点があるので調べてください」と名古屋市の30代女性より調査の依頼をお受けしました。
「結婚の約束をし、二人きりで結婚式まで挙げましたが、住所もはっきりと教えてもらえず、ご両親にも会わせてもらえず、ことあるごとにお金を無心され、一度も返済されません」ということです。
婚約者を信じたくとも不安な気持ちが拭いきれなかったご依頼主様は、何カ月も思い悩んだ末、私共の事務所におみえになりました。
婚約者の男性について、調査を実施しました。
調査の結果、男性はご依頼主様と一緒に住むマンションから毎朝定時にきちんとしたスーツを着て、アタッシュケースを持ち、出社するのかと思いきやラブホテルに直行し、別の20代女性と援助交際をしている事実が判明しました。
また、データ調査から消費者金融に400万円あまりの借金があることも判明しました。
更に男性は既婚者であり、妻と2人の子供(男子)がいることが判明しました。
ご依頼主様にとって男性が既婚者であったことが何よりも堪えた様子です。
なぜ、多くの不審な点に気付いても調査を躊躇ってしまったのか……
それは「結婚式を挙げた」という事実を信じ込んでしまったからです。
結婚式は戸籍を入れなくとも誰でも挙げられるものですが、式で舞い上がってしまう女心の盲点を突かれた形となりました。
この後、私共から弁護士をご紹介し、調査結果を元に結婚詐欺事件として男性を訴えた結果、この男性には前科がなく初犯ということで、懲役3年に保護観察付の執行猶予が付いた判決が言い渡されました。
男性は刑事事件になったことで、大変反省しているとのこと。
ご依頼主様のお気持ちを考えますと、今はどれほど辛いことかと思いますが、心優しいご依頼主様が不幸になってはいけません。
将来「あんなこともあったけれど、今は幸せ」と思える誠実な男性と巡り会える事を心よりお祈り申し上げます。